信仰は試される religious sanctity 2003 6 18

 これから、日本を中心として、新しい文明が起きてきます。
それは、まず科学技術から始まり、芸術、宗教へと発展していきます。
新しいルネッサンスのように見えるでしょう。
 やがて、文明の中心は、南下していくでしょう。
しかし、21世紀前半は、日本の地を中心とする文明となります。
これは、ある意味で、悲しくもあります。
なぜ、悲しくもあるか。
それは、栄光のヨーロッパの穏やかな衰退を意味するからです。
しかし、これは、「原因と結果の法則」であるところの、「結果」であるのです。
 アメリカは、微妙な位置にあります。今、分水嶺にあると言えます。
今後の選択が、運命を分けていくでしょう。
選択とは、門の選択です。
 「なぜ」という気持ちが強いでしょう。
確かに、日本人より、ヨーロッパの人達の方が信仰深く生きている。
これは、間違いのない事実です。
しかし、信仰は試される。
 さて、「原因と結果の法則」であるところの、「原因」について、
ヨーロッパの話を歴史にさかのぼります。
近代において、思想的な面で、無神論というものを広めなかったでしょうか。
そう、不遜にも、「神は死んだ」という思想です。
 さらに、あります。
人間は、猿から進化したという思想です。
これも、間違いです。
この間違った「原因」の「結果」とは、人間の尊厳の損失です。
人間の尊厳を失わせた結果、どのような果実が実ったか。
 無神論から、共産主義革命へとつながったはずです。
そこで、多くの血が流されたはずです。歴史に隠されているかもしれません。
そして、無神論の共産主義国家の成立がありました。
そして、その国においては、粛清によって、
大量の国民が殺されました。
今も、北の雪の大地の下に、何百万人もの死者が埋もれています。
これも、歴史に隠されているかもしれません。
多くの血が流されたという「結果」になった。
 さらに、無神論から導かれた、ファシズム国家によって、
民族の大量虐殺へとつながったはずです。
 人間の尊厳を失わせた結果、そういう結果となったのです。
 どのような思想を持っても、それは自由です。
しかし、その間違った思想を広げた時、罪になります。
 哲学者が無神論を説き、
知識人が、人間の起源をアメーバのごとき存在にした。
その結果、実った果実は、どうなのか。
人間の尊厳が消えてしまった。
 その「結果」、ヨーロッパ大陸では、民族の大量虐殺が起き、
北の大地では、粛清によって、大量の国民が殺された。
 どのような理屈をつけても、実った果実を見れば、
重大な間違いを犯したことは事実です。
この事実は、揺るぎない事実です。重大な罪です。
 現代における、無神論、進化論、ファシズム、共産主義。
これらは、ヨーロッパ起源ではないでしょうか。
 人間は、神によって、作られたのです。
そういう尊厳ある存在なのです。
 それがまだ、信じられないのならば、
次から次へと、試しがやってくるでしょう。
 無神論に堕落した国には、大きな反作用が起きたはずです。
いや、これからも続くかもしれない。
 いつの時代も、信仰は試される。
同時に、悪魔の声も、ささやかれる。
 どちらを取るかは、自由です。
しかし、それが原因となり、結果が発生します。
選択とその結果とも言えるでしょう。
その結果に基づいて、選択し、また結果が発生します。
選択と結果の連鎖、原因と結果の連鎖とも言えます。
 最初は、小さな選択だったかもしれません。
しかし、小さな歯車も、やがて、中程度の歯車を動かし、
中程度の歯車は、大きな歯車を動かし、
大きな歯車は、巨大な歯車を動かした。
 「結果」として、「果実」として、
民族の大量虐殺が起きた。
また、北の大地では、粛清に次ぐ粛清で、
大量に国民が殺された。
 最初は、個人の思想だったでしょうが、
最悪の果実を生み出したのです。
 もう一度、原点に戻りましょう。
 もう一度、出発点に戻りましょう。
新しいヨーロッパ。
この言葉を書くのは、悲しいが、
しかし、この地にて、日本の地にて、
新しい芸術と新しい宗教が成立すれば、そうなります。
新しいルネッサンス。
 神道、仏教、キリスト教。3教の融合の地。
今、3つの宗教があることが原因で、あの地で紛争が続くならば、
エルサレムは終わり、
3教の融合の地、日本の地が、
新しいエルサレム。
そうなります。
 近代、日本の地に生まれて、不屈の精神で、
大きな戦争の最中、どのような迫害にあっても、
キリスト教を伝道した、内村鑑三は、現代の預言者です。
もう、預言者という言葉を忘れたのでしょうか。
 新しいエルサレムという言葉を伝えるのは、
悲しいが、しかし、どのような感情も無視して、
淡々と、伝えなければならない。



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